掛かりつけの病院は重要
親のかかりつけの病院を知って緊急時に備える
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年齢が上がるほど、病院との付き合いは不可欠になる。
それも、持病という形で長期間付き合うケースが増える。
もし、親に持病があるとしたら、いくつかのかかりつけの病院に通っていることだろう。
子どもとして気がかりなのは、そうした持病にともなう突然の事態だ。たとえば脳卒中で倒れた、心臓が苦しいといったときに救急車を呼んだ場合、救急隊員はまずかかりつけの病院が救急対応できる場合はそこに連絡をとって、入院可能ならばただちに直行してくれる。
しかしそうした病院がなければ、あちこちの病院に連絡をとって受け入れを頼むことになる。
入院した病院が自宅から遠ければ、その後の通院も負担になる。
母親の留守中に父親が倒れるといったことも考えられるので、子どもとしては最低限、次のような予備知識を持っておきたい。
①親はどんな持病を持っているか
②持病で飲んでいる薬は何か
③かかりつけの病院の住所、電話番号、主治医名
④健康保険証の保管場所
⑤病気に合わせて、緊急時にどう対応をしたらいいか
①~④は簡単にわかったとしても、問題は⑤だ。病気や症状によって対処の仕方はまったく違ってくるし、適切な処置をしないとかえって逆効果になりかねない。
とにかく大事なのは、呼吸を確保することだ。
階段でひっくり返って逆さに倒れた、うつぶせで倒れたといった場合、まず息ができるような楽な姿勢にしてあげて、どの程度意識があるかを調べてみる。
やり方としてはまず呼びかけてみて、返事がなければ太股などをつねってみる。
それでも反応がなければ、鼻や口にほおを近づけたり、胸の上下運動を見たりして呼吸や脈の状態をチェック。もし、呼吸をしていなければあごを持ち上げるようにして気道を確保したり、人工呼吸をする必要がある。糖尿病の人が低血糖が原因で意識を失ったときは、砂糖水を飲ませると意識がはっきりする場合もあるし、心臓病で倒れた場合は、歩くなど心臓に負担のかかることはさせないで安静にしておくほうがいい。親の持病がどんな発作を引き起こすのか、かかりつけの病院などできいて多少の知識を持っていれば冷静な対応ができるはずだ。
なお、救急車を呼ぶときには「119番」をダイヤルし、「救急です」とはっきり告げ、住所と目標になるものを現在の症状を簡潔に伝えること。
あわててしまうので、こうしたこともメモしておくと安心だ。
とりあえず、実家にいるときにカゼでもひいたら親のかかりつけの病院に行ってみて、ついでに散歩でもしてこよう。
親の入院
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もしも親が比較的重大な病気で入院することになったら、子どもはどんな協力ができるだろうか。「何の役にも立たないから見舞いになどくる必要はない」と言いながら、行けば行ったで「なんだもう帰るのか」と引き止める。
まったくこの年代は口と腹では大違いというのも特徴だ。
いくら信頼できる病院でも、患者にとって精神的に甘えられる家族はやっぱり頼りになる。
遠距離に暮らす場合はむずかしいかもしれないが、ここはやはり物心両面での協力を心掛けたい。
親の入院、手術、リハビリに際して家族が確認したり行ったりしなければならない事項はおおよそ次のとおり。
●主治医の説明を受けたり手術承諾書の保証人となる
最近よく話題となる主治医によるインフォームド・コンセント(治療法の説明と同意)は、患者本人だけではなく家族も一緒に話を聞き、よく理解しておく必要がある。手術前には手術承諾書に保証人としてサインをしたり、手術中の待機も必要。
●見舞いですませずときには付き添う
大きな病院では完全看護が主流だが、重症の患者には内々に付き添いを許可することもある。付き添いが認められていても家族に限るというケースが多く、父親の入院が長期にわたる場合、看病を母親だけに押し付けていると、父親の退院と同時に母親が倒れてしまうなんていうことも起こり得るので、子どもとしては自分のできる範囲で協力の仕方を考える。
●精神的な支えとなる
日頃は気丈な親こそ、病気による精神的ショックは大きい。なるべく自然な態度で病院食のグチや治療の様子など『聞き役』に徹すること。
●入院費用などの計画を立てる
入院費は基本的には公的医療保険の一部負担金でまかなえるが、このほかにも、医療保険適用外の高額療養費や差額ベッド、退院後の通院費用も想定しておく必要がある。